■日本でのコーヒーの始まり

日本人の最初のコーヒー飲用体験は、１８０４年あの有名な
大田蜀山人が感想を書いております。

「紅毛船にて"カウヒイ"というものを勧む、豆を黒く炒りて粉にし、 白糖を和したるものなり、焦げくさくて味ふるに堪えず」（瓊浦又綴） と焦げ臭くて全然美味しくないと書いております。 鎖国の続く長崎にオランダ人医師として来日したシーボルトは 「薬品応手録」という著書のなかで“コーヒーは長寿をもたらす 良薬である”と大いに宣伝しました。 本格的にコーヒーが日本に輸入されるようになったのは、幕末 に米国との間で締結された「日米修好通商条約」から自由貿易が 始まりました。 そのあとオランダ、ロシア、イギリス、フランスとも条約を結び 日本からは生糸、お茶などが輸出され、コーヒーの輸入も本格的 に始まりました。